「必ず融資します」「他店断られた方でもOK」などの誇大広告で債務者を集め、形式的な信用調 査を行い、「やはりあなたには融資できません」と断るかわりに「他店を紹介する」なとど、さもその店と提携またはつながりがあるかのように騙し便宜を図っ たように見せかけ、更に債務者に恩を感じさせるような巧みな話術を駆使し、高額な手数料をとる。
この時点で債務者本人が騙されたことに全く気付いていない、手数料の支払いにさほど違和感を感じてない為、後日それに気付いてた時には、その業者の所在がわからなくなっていたり、電話が通じなくなっている。
最近の傾向として、手数料は現金直接手渡し、現金書留、現金を宅配などで送らせる、というように銀行口座への振込指定をしないケースが多い (足がつかない、証拠が残らない方法をとる)
Aさんは夫に秘密の多重債務で苦しんでおり、ある雑誌の広告で「低利債務一本化」と謳っていたB社へ融資を申込む為電話した。
ひと通り現在の債務状況などを話したところ「現在の借入内容では当社では融資は無理ですね。他でも借りられないでしょう。」と一旦は断られたが、「△△保 証協会の審査で信用を受けられたらOKです。聞いてみましょう。」と説明され、すすめてもらうように依頼した。
翌日、B社より「△△保証協会から予備審査がおりましたのでOKです。そのかわり再度本審査で確実な信用をとらなければならない為、C社で30万を借りて すぐ25万を△△保証協会へ郵送して下さい。その後×月×日の支払期日に必ず残りの5万を再度郵送してこちらへ電話してください。それで大丈夫です。もち ろんそのお金は△△保証協会で預り金として保菅し、後日あなたの元に戻りますし、その後に当社の融資も実行できます」と説明を受けた。
Aさんは全て〇〇社の説明のとおり、C社で借り入れの手配をし、最初の送金(25万)を済ませ、二回目(5万)の送金も支払期日を守り郵送を終えた。その 帰り道の途中でAさんはB社へ送金終了の電話を入れたが、電話はつながらず誰もでることはなかった。この時点でAさんは「おかしいな。忙しいから電話とれ ないのかな」ぐらいにしか思わなかった。しかし、全てが指示通りに無事終わって安心感さえ感じていた。その翌日も状況は同じだった。
翌々日再度電話した時の「この電話番号は現在使われておりません」という電話の向こうから流れてきたアナウンスを聞いて、はじめてAさんは事の重大さに気付き、我に帰ったのであった。
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